よくわからん単位よな
レチノール油液(ビタミンA 166, 667IU/g)ってな表記をしている
美容液がありまして。
IUとはInternational Unit、国際単位と呼ばれるものになります。
脂溶性ビタミンやホルモン、酵素、薬物などの活性を示す単位であり、
一定の生物学的効果を発揮できる量が国際的な同意の上、物質ごとに決められています。
ビタミンA(レチノール)は(IU)=(μg)×3.33と定められています。
ビタミンD、ビタミンEなども個別に決められており、
すべて掛ける数字が異なります。
正直、クッソわかりずらい単位で、この数値が高いのかどうかすら
普通はわからんのじゃないかな?
数字がでかいから、なんか凄そうってなるんかねえ・・・
ちなみに成人男性の1日のビタミンA推奨摂取量は2,333IUといわれており、
10万IUを超える摂取は過剰摂取となり過剰症状がでてきます。
つまり、166,667IUは過剰も過剰って量だとわかります。
重量に換算すると50,050μg、つまり50mgとなります。
1g中に50mgのレチノールが含まれているということは
5%含まれているということになります。
医薬部外品のレチノールの上限は0.1%。
この美容液は医薬部外品なので、5%配合できるわけないんです。
これは一体どういうことだってばよ?
まあ、誤認させる気満々の表記になるんですが、
ネタは単純な話でして、製品として5%配合しているなんて
一言も言ってないわけよ。
あくまで「レチノール油液」という原料が166,667IU/gであって、
製品に対して言っているわけではないのです。
意図して誤認させているわけで、あまり褒められたことではないです。
そもそもレチノールを冠しているのに、医薬部外品の有効成分は
レチノールではないってところから、騙す気しかないわけです。
分かりやすくいうと、レチノール5%含まれた油を原料として使っており、
有効量未満、つまり0.01%未満になるように、それを配合しているってわけ。
おそらくレチノール油液は0.2%未満配合しているってことになると思われます。
正直、使わなくても効果がないってのはわかってしまうのですが、
実際に使ったヒトも効果を実感するのは難しく、リピートに繋がりにくい
のではないかなー
まあ、レチノイド反応も起こりえないので、安全性は高いですけどね。
●レチノールを謳っている商品にもかかわらず、レチノールが有効成分ではない
●IUという分かりにくい単位で書かれている
●まるで製品のIUのように書かれている
非常に姑息なやり方ですが、法に触れるわけではないので、
上手いやり方ではあります。