見た目に影響を与える結合型セラミド
昨今の研究で特に重要なセラミドは結合型セラミドであるってことが
わかったわけですが、その中の1種が特に重要だったって話。
大正製薬と北海道大学大学院薬学研究院の共同にて、乾燥した肌では、
特定の結合型セラミドが少なく、見た目や角層状態が悪化していることを発見しました。
結合型セラミドとは、細胞間脂質と角質細胞を連結させる特殊なセラミドで、
ラメラ層の維持の要となっています。
乾燥の原因はこの結合型セラミドの減少に伴い、ラメラ層の不安定化が原因である
ことがわかっています。
結合型セラミドと肌のコンディションは相関関係があり、
多いほうが肌は安定し、少ないほど不安定な状態となります。
結合型セラミドは全部で5種類存在します。
DS:ジヒドロスフィンゴシン
S :スフィンゴシン
P :フィトスフィンゴシン
H :6-ヒドロキシスフィンゴシン
SD:4,14-スフィンガジエン
P-O:タンパク質結合ω-水酸化脂肪酸
P-OSが結合型セラミドの8割を占めるのですが、
見た目に大きく関わるのがP-OHとのこと。
P-OHの割合が低いほど、肌の見た目が悪くなると。
P-OHの結合型セラミドの割合が減少すると、肌のキメが粗くなり、
皮むけなどがでたり、赤みがでてたりしたそうな。
6-Hydroxysphingosine(6-ヒドロキシスフィンゴシン)を持った
セラミドって今まであんまり出てこなかったんよな。
セラミドAH、セラミドNH、セラミドEOH、どれも化粧品原料になっていないですから。
一応、セラミドAHはセラミド7、セラミドEOHはセラミド4ってことになるのかな?
便宜上。
これらが細胞間脂質でどのような働きをしているかって話はあんまり聞かないですし、
これらを増やすってな成分の話もないです。
まあ、ぶっちゃけ調べられてないです。
ここにきて、P-OHが大事といわれてもなー
どうすんねんって感じではあります。
おそらくですがアシルセラミドであるセラミドEOHから
派生して作れらた結合型セラミドがP-OHになるので、
EOHを増やすようなものがあればよいなーってことになるのかな?
セラミドEOHはセラミド全体の1.7%くらいを占めており、
アシルセラミドではEOPに次ぐ量になります。
結合型セラミドの大半はP-OSなんですが、残りのほとんどはP-OHとなります。
平均15%くらいとのことですが、上振れするとキレイな肌となり、
下振れしたら粗い肌になると。
1%前後で大きな差となるのであれば、見逃せない話ですな・・・
マジで手がかり一切ないので、今後の研究から目が離せないです。