物騒な表示名称だな・・・
普通は遺伝子組換えって大腸菌でするんよ。
作らせたい物質の遺伝子配列を大腸菌にぶち込んで、
大腸菌にその物質を作らせるってのが遺伝子組換えの基本。
有名なのではEGFなどの成長因子関連は、大腸菌が作っています。
メチオニル遺伝子組換ボツリヌス菌ポリペプチド-1ヘキサペプチド-40
これの何が異常かって、遺伝子組換えに使用しているのがボツリヌス菌ってこと。
普通はボツリヌス毒素をコードしている遺伝子を大腸菌に入れて作らせればいい話なんですが、
わざわざボツリヌス菌を使っているというね。
正気を疑わざる負えないです。
ボツリヌス菌はご存じの通り、ボツリヌストキシンを作る菌で
その毒性はサリンの1万倍とか青酸カリの100万倍の毒性があるとか言われています。
赤ちゃんにハチミツを舐めさせるなってのも、ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が存在しており、
抵抗力の低い赤ちゃんはその芽胞が発芽し、ボツリヌス菌が体内で増えてしまうから。
その毒性の高さから生物兵器禁止条約で色々と制限されてる菌でもあります。
そんな菌に遺伝子組換えをするってのは、新しいバイオ兵器の開発とみなされる
リスクがあるんですよねー
中東でこんなことしてたら、戦争の口実として使われるぞ。いや、マジで。
培養して保持しているだけで問題になるのに・・・
えーと、韓国の企業か。
まあ、よっぽどのことがない限りはないとは思うけど、
国際単位の規模の爆弾を抱えてわけで、韓国ってのは企業に対して
寛大だなーと思ったり。
日本ではたぶん無理。
ボツリヌス菌を遺伝子組換えできるって技術そのものがヤバくて、
たとえば、あらゆる抗生物質に抵抗性を持たせてスーパーバグを作ったり、
空気中でも壊れないよう毒の構造を弄ったり、毒性をさらにアップさせたりと
ちょっと考えれば思いつくようなことを実現できてしまうわけ。
・・・やってないよね?
で、遺伝子組換えして何を作らせたかというと、
ボツリヌストキシンに細胞透過性ペプチド(ヘキサペプチド-40)をくっつけたもの。
ボツリヌストキシンはそこそこ大きな分子量のため、浸透性に難があるわけですが、
それに透過性ペプチドをくっつけることで、肌の奥まで浸透できるようにしたってわけ。
毒素がフリーパスで肌の奥底まで入ってくるっていうと、抵抗あるけどね。
よりその毒性を発揮できるように遺伝子組換えしたってわけ。
本当に大丈夫なのか?
恐ろしい話、ボトックス注射で使うボツリヌストキシンは毒性を弱めて使ってるんですが、
こいつはボツリヌストキシンそのものなわけ。
浸透性アップのおまけつきで。
肌に塗る分には問題ないでしょうが、口に入ったらどうなるん?
致死量は50kgの女性で100ngといわれています。
約0.0001mgで致死量に達するわけで・・・
まあ、製品丸っと食べるようなことしなけりゃ大丈夫だとは思いますが、
なんか嫌ってのが個人的感想。
製造するとき、だいぶ神経使うだろうなー
原液はちょっと洒落にならんものでしょうから。
まあ、神経毒系のものは使うつもりはないので、関係ない話ですが、
かなり衝撃的な原料ではあったかな。
実際は大腸菌に遺伝子組換えして作ってたってのがオチだと思いますけどね。
ボツリヌス由来って書いてあったから、皮肉で書いたんですが・・・
よくよく考えたら、大腸菌で遺伝子組換えしてても不味いのでは?!
ボツリヌス菌の生産、開発、保持が禁じられているのは、
ボツリヌストキシンが危険だからって話なわけ。
遺伝子組換えした大腸菌がOKってことは、それって条約の抜け穴になることを意味します。
つまり、大腸菌という形にすれば生物兵器を保持できちゃうってこと。
さらに浸透性をアップさせて毒性をパワーアップした代物。
ホントに大丈夫?!
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