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オリザセラミドに免疫賦活作用が確認される

好中球の活性化を促すんだそうな

オリザセラミドとは、オリザ油化が販売しているコメ由来のグルコシルセラミド。

微量ではありますが、ヒト型セラミドや新規のセラミドなどが見つかっており、

他のグルコシルセラミドとは一線を画す植物セラミドとなっています。

 

保湿効果だけではなく、アポトーシスを促す効果など独自の路線を貫いている

オリザセラミドに新たな効果が見つかったと。

 

それが好中球の活性化による免疫賦活作用。

セラミドが免疫賦活作用?!

そこを調べようって発想は普通は起きないと思うんですが・・・

手あたり次第調べているのか、優秀な人がいるのか。

 

オリザセラミドには12種類ものグルコシルセラミドが含まれています。

で、個々に機能性を調べています。

どうせ全部含まれているし、個別で販売する気もないので調べる必要はなく

狂気を感じます。

 

まず、 好中球のインターロイキン-8(IL-8)産生をin vitroで調べています。

IL-8は白血球遊走因子で、免疫細胞に「ここに集まれ~」ってシグナルになります。

結果、7種類かのグルコシルセラミドにはIL-8の産生が高まり、5種類には影響がありませんでした。

 

まあ、オリザセラミドとしてはどうなの?ってデータが欲しいところではあるよね。

このグルコシルセラミドに最も高い免疫賦活作用があるっていわれても、

実際に使うのはオリザセラミドであり特定のグルコシルセラミドではないんですから。

 

つづいて、 好中球の NETs(好中球細胞外トラップ)放出量増加作用を確認したところ、

顕著に増加が確認されたと。

NETsは好中球の飛び道具で、病原菌を捕獲するための網のようなものです。

 

こちらも個別にグルコシルセラミドで調べているのですが、

5種類に活性化が見られ、7種類には活性化は見られませんでした。

 

面白いのが、IL-8の産生とNETs放出ともの活性化したグルコシルセラミドは

4種類となっており、リンクしていないってところ。

まあ、どちらにせよオリザセラミドとして摂取するのでどうでもよいことなんですけどね。

 

現在、動物試験のデータをまとめているところなんだとか。

合わせて特許も出願しているとのこと。

 

 

これは一体何を意味しているんでしょうか?

 

ポーラの抗シワの有効成分であるニールワンは、

好中球が放出するエラスターゼを阻害する成分なんですよね。

エラスチンを分解する酵素を好中球が出すってことなんよ。

 

また、同じくポーラの研究では大気汚染物質がIL-8の産生を促し

好中球の集合を招き、結果としてシワの形成を促すのではといわれています。

 

これって肌にとってはよいことなのかな?

オリザセラミドは化粧品原料にもなっていますから、

この辺の検証は必要かもなー

 

塗布することで、シワを作る原因となるかもっていう疑念があると

ちょっと使えないですから。

 

まあ、おそらくですが機能性表示食品としての効果を謳うための

データだとは思います。

つまり経口投与を想定しているのだと思われます。

 

とはいえ、勝手に集まって、勝手に暴れるってことならないか?

って疑問も無きにしも非ず。

意味もなく免疫が集まるって碌なことないからなー

 

 

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