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究極の酵母エキス

酵母由来のセラミドを含有する保湿素材

丸善製薬の原料でceravure(セラヴュール)という名前で販売されています。

表示名称は水、BG、加水分解酵母、ポリソルベート20

加水分解酵母は0.4%か・・・

 

最大の特徴はヒト型セラミドを作る酵母を選定しているってとこです。

Saccharomyces veronaeという酵母で、アルコールではなくて乳酸を作る

変わり種の酵母で、ヒト型セラミドを精製する極稀な存在なんだとか。

 

 ヒト型セラミドであるセラミドNPとセラミドAPが含まれているのが確認されているそうな。

もちろん、グルコシルセラミドも含まれています。

おそらくは極微量なんでしょうが、天然ヒト型セラミドのように異数体の多様性はあると思われます。

この辺がしっかり同定されていれば、使いやすいんですけどね。

セラミドの種類を増やすって意味で。

 

推奨量は2%ですから、加水分解酵母は0.008%になります。

セラミドとしては1%も含まれていないでしょうから、実際に影響がでる濃度には

ならんかなー

 

もう1つの特徴は細胞壁を分解しているって点。

酵母は細胞壁で覆われているわけですが、その細胞壁内に

美容成分がため込まれているそうな。

 

特殊技術で硬い細胞壁をバラバラに分解し、余すことなく酵母の有効成分を

活かすことができるようになっています。

 

効果としては、バリア機能の回復効果、保湿関連遺伝子の活性化、抗糖化作用などが

確認されています。

 

まあ、正直これを使わなきゃ!って思うような効果ではないですが、

この微量で影響がでるのであれば、もっと濃ければ違ったのかな?

 

グルタチオンの産生増加に有意差があるので、

肌の酸化耐性を上げる効果は期待できそう。

 

あとはヒト試験で爪がきれいになるってデータがでていますので、

そちらに特化した美容液を作るのはありかな。

まあ、原液を使っているのでどこかが原液販売するかもね。

濃度的には原液で使うようなものではあるのですが・・・

 

酵母を使った化粧品原料っていっぱいあって、機能性も様々なんですが、

表示名称は一緒なんよ。

酵母エキスって書かれても、どの?ってなってしまうんです。

 

その点、これは加水分解酵母と差別化できているのは良いです。

加水分解酵母の表記はあと2つあって、

1つは一丸ファルコスのイーストリキッド。

表示名称は水、エタノール、加水分解酵母、メチルパラベン

パン酵母のSaccharomyces cerevisiaeを使用。

 

もう1つは寿ケミカルのカルチャーS.C.。

表示名称は水、エタノール、加水分解酵母、フェノキシエタノール、

メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン

Saccharomycesを使用しているのですが、ヌクレオチドを高濃度で

配合しているのが特徴なんだとか。

防腐剤が過剰で使いにくいかなー

 

 

最近、コメ発酵液PDが好調らしいのですが、その影響か

発酵に力を入れ始めているのかねえ?

今後、丸善製薬から発酵液が次々でてくるのかもしれません。

 

 

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