アトピーが改善しない理由
アトピーは健常者よりもセラミドが不足している、
だからセラミドを補えばよい・・・ってほど単純ではありません。
もちろん、それで治るってことは全然あるのですが、
皆、誰でもそうなるかといえば、否。
まず、肌が炎症下の状態ではセラミドは増えません。
炎症下ではセラミド分解酵素が活発に働いており、
セラミドをどんどん分解していきます。
そのため、炎症を抑えるってのは必須となります。
ステロイドを処方されるってのは、当然の措置であるわけですが、
あくまで抑えるだけなので、効果が切れればぶり返します。
まあ、ステロイドよりも安全性の高いもので炎症を抑え、
その間にセラミドを補うってのが理想ではありますが、
ステロイドが一番効くからなー
だいたい、それで治るもんですが、昨今の研究で本当に大切なのは
結合型セラミドだといわれるようになりました。
結合型セラミドとは、角質細胞と細胞間脂質を繋ぎ合わせるセラミドで、
肌のバリア機能において最も重要なセラミドになります。
それまでアシルセラミドが最重要とされてきましたが、
アシルセラミドを素材として結合セラミドが作られるため
アシルセラミドの不足は結合型セラミドの不足に直結します。
アトピー肌ではアシルセラミドが少ないという事が確認され、
アシルセラミドが少ないことがアトピーの原因だとされていましたが、
実際はアシルセラミドが少ないことから、結合型セラミドが十分作られない
ってのが直接の原因だということが分かっています。
厄介なのは、結合型セラミドを塗布で直接的に補うことはできないってこと。
ですので、結合型セラミドの合成を促す成分を使用する必要があります。
合わせてアシルセラミドの合成を促す成分を一緒に使うとベターです。
ベストはそこにアシルセラミドを直接補うこと。
・炎症を抑える
・結合型セラミドをふやす
この2点をしっかり押さえて、ようやくセラミドを補う土台が整います。
炎症を抑えるってのは、特に重要で、ぶっちゃけ炎症下では結合型セラミドも
増えないどころか、減ることが分かっています。
ステロイドを使うくらいなら、アンテドラッグステロイドを使う方が断然よいです。
アンテドラッグステロイドは作用後、無毒化して蓄積しないステロイド。
そんな都合のよいものあるなら、なんで処方されないの?
と思われるかもしれませんが、私も不思議に思っています。
クッソ優秀なアンテドラッグステロイドのクリーム(医薬品)が
販売を終了したりしているので、なんかしらの圧力があるのかねえ?
もしくはフコイダンエキスが非常に高い抗炎症作用があり、
それを使うのもありかな。
リムベール原料で、トンガ王国で取れたモズクから抽出された高分子のフコイダン
を含んでいる原料がとっても優秀です。
高分子ですので、浸透せずに被膜を形成してくれるので、
物理的にも肌を守ってくれます。
結合型セラミドを増やすといわれている成分はヘパリン類似物質。
ヘパリン類似物質は保湿力を高める医薬部外品の有効成分です。
これが結合型セラミド産生に関わる遺伝子群の活性化させる効果が
あるとの確認がされています。
まあ、炎症下ではあまり仕事をしないほか、血行促進効果から
痒みを誘発することもあるので、やっぱり炎症を抑えるのは重要。
ドクダミエキスにも同様の効果が確認さえており、
ぶっちゃけドクダミエキスのほうが高い活性を示しています。
で、ここにセラミドを補えば劇的に変わると思います。
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