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セラ・フラ

ぶしゅかんエキス末

サティス製薬が開発した新原料セラ・フラ。

原料開発力がかなりエグイ。

いつの間にかラインアップが凄い数になってる・・・

化粧品OEMで東洋新薬のポジションを狙っているのかねえ?

いや、もうすでにその位置にいるか。

 

高知県四万十川流域のみで育つとされる伝統の青みかん「ぶしゅかん」

病気や虫害に非常に強くあまり手をかからないうえ、100年以上も実をつけ続ける

生命力の高い植物なんだそうな。

ちなみに普通の柑橘類は数十年が限界といわれています。

 

ぶしゅかんにはセラミドとフラボノイドが豊富に含まれており、

搾汁残渣から抽出、濃縮したのがセラ・フラになります。

セラミドとフラボノイドってことなんでしょう。

 

フラボノイドは柑橘類の中ではトップクラスに含まれており、

さらに特殊製法によって配糖体ではなく、アグリコン体のフラボノイドの

割合を増やしています。

その結果、肌の奥まで浸透させることが可能になっています。

 

メラノサイトへ直接働きかけることで、シミの予防効果が期待できます。

 

また、ヒト型セラミドも多く含まれており、26~C28までの極長鎖脂肪酸型の

セラミドAPの存在が確認されています。

多いとはいっても、柑橘類のなかで比較的って話ではあるので、

セラミド原料として使えるわけではないです。

 

ただ、セラミド合成は促進する効果は期待できます。

セラミド産生酵素であるGBAの発現が促進されるほか、

セラミドの脂肪酸の長さを伸ばす酵素ELOVL4の発現も促すことが確認されています。

 

ELOVL4はアシルセラミド合成に関わる酵素の1つなので、

ほかの酵素も活性化して、アシルセラミドを増やす効果が期待されます。

まあ、データはないんですけども。

 

数十%アップって感じなので、無理してこれを使う必要はないんですけども、

セラミド合成を促すものはなんぼあっても困らないですから。

 

 

メラニン生成の抑制効果ですが、正直弱いかなー

基本はフラボノイドの抗酸化作用によるものですので、

チロシナーゼを直接的に阻害するものではないです。

 

ただ、ターンオーバーを促進することから、

総合的に美白効果が期待できるかも。

まあ、データがちょっと微妙ではあるけど・・・

プラセボ乳液優秀すぎん?

 

表示名称はシトルスインフラタ果皮エキス

ちょっとカッコいい。

粉末原料となります。

 

データはどのくらいの濃度で取ってるのかわからんので、

推奨量のよくわからん。

 

面白い原料ではありますが、サティス製薬の留め型なので

使うことはできないのですよねー

 

 

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