アトピー性皮膚炎の原因は、
セラミド不足であると言われます。
(もちろん、それだけではないのですが)
事実、アトピー性皮膚炎の方は、肌のセラミドの合成が少ないといわれます。
そして、本来はセラミドのバリアで防いでくれる
アレルゲンを防ぎきれないため、
肌に侵入したアレルゲンを撃退するために、
免疫が過剰に反応し、肌が炎症するわけです。
では、なにが原因で、アトピー性皮膚炎の方はセラミドが
少なくなってしまったのでしょうか?
正直、セラミドが不足する原因として、
明確にわかってるわけではなく、
「おそらく、そうであろう」
くらいの憶測でしかありません。
事実ではないかもしれませんが、
かなり近いところをついているとは思います。
①毒素の蓄積
近年、体内では処理しきれない物質が、
我々の身の回りに溢れています。
それを個々に挙げて、
あれはダメ、これもダメとすると、
生活に使用をきたすレベルになるでしょう。
農薬、化学肥料を使った作物、
海洋汚染された海で育った魚介類、
加工品には多量の添加物。
化粧品、洗剤、医薬品と、
あげればキリがありません。
毒素をためるキャパシティが限界に来たとき、
肌から排出しようとして、アトピー症状がでるわけです。
炎症を起こした肌はセラミド合成酵素が抑制されます。
結果、セラミドが不足するといわれます。
余談ではありますが、アトピー性皮膚炎は小児に圧倒的に多いです。
体が小さいですから、キャパシティも小さいです。
そして、羊水という限られた環境で生活しています。
母親が毒素をため込んでいたり、
そういったものを常日頃から体内に取り入れていると、
結果として、お腹の中の赤ちゃんに影響がでます。
当然、速やかに排除したいので、
肌からも毒素がで、炎症が起き、セラミドが不足し、
セラミドが不足するので、外からのアレルゲンで
やられてしまうわけです。
大きくなると、母親から受け入れた毒素も減り、
同時にキャパシティも増えるので、自然と治る
場合が多いです。
②ミネラル不足
我々は多くの生命活動に酵素を用います。
ほぼすべてといっても過言ではありません。
そして、その酵素の働きを助ける
「補酵素」と呼ばれるものが、ミネラルです。
我々は、体内でミネラルを作ることができません。
(例外的には骨からカルシウムを作ることはできますが)
ですので、食べ物から摂取するしかありませんが、
今の野菜や果物は、昔と比べて、非常にミネラル分が
少ないと言われます。
化学肥料や農薬の利用、
季節を無視した栽培方法、
過剰な栽培、
環境破壊などなど、
原因は色々あるそうですが、
現に、今の野菜は食べやすいです。
ニンジン嫌い、ピーマン嫌いの子は
少なくなってきています。
トマト1つ取っても、
昔のトマトは沈みましたが、今は浮きますからね。
ミネラルが不足すると、
細胞の代謝が落ちますので、肌の代謝も悪くなります。
また、毒素を出すのに、ミネラルは必須です。
ミネラル不足は毒素の蓄積に関与してきます。
③腸内環境
腸内には100兆個と呼ばれる
腸内細菌が住んでいます。
腸内細菌は様々な有用物質を作り出します。
酵素、ビタミン、ペプチドなど。
そして、毒素を一番出せるのは、排便です。
逆に便秘は毒素をため込むことになり、
毒素を体内に入れる原因になります。
小児アトピーではなく、慢性化したアトピー性皮膚炎の
原因の1つではないかと言われます。
また、消化器系は、肌とつながっているので、
消化器系の異常は肌にでます。
例えば、胃が荒れると、口の周りが
荒れます。
腸が荒れると、肌がくすむ、
毛穴が黒くなるなどと言われます。