セラミド (ceramide) はスフィンゴ脂質の一種であり、スフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合した化合物群の総称である。
人の肌から11タイプ、342種類のセラミドが見つかっています。
タイプの分類はセラミドを構成している、脂肪酸とスフィンゴイドの
組み合わせによるものです。
脂肪酸には3種類
non-hydroxy fatty acid(非ヒドロキシ脂肪酸)、
α-hydroxy fatty acid(αヒドロキシ脂肪酸)、
Esterified ω-hydroxy fatty acid(エステル化ωヒドロキシ脂肪酸)
それぞれ[N]、[A]、[EO]と表します。
スフィンゴイドには4種類
dihydrosphingosine(スフィンガニン)、
sphingosine(スフィンゲニン)、
phytosphingosine(フィトスフィンゴシン)、
6-hydroxy sphingosine(ヒドロキシフィンゲニン)
でそれぞれ[DS]、[S]、[P]、[H]と表します。
その組み合わせでCER[NDS]、CER[NS]、CER[NP]、CER[NH]、CER[ADS]、CER[AS]、CER[AP]、CER[AH]、CER[EODS]、CER[EOS]、CER[EOP]、CER[EOH]という風に理論上12種類のセラミドが考えられますが、ヒトの腕の角質層でCER[EODS]を除く11種類が見つかっています。
CER[ADS]だけはよくわかりません。
セラミド名 | 効果 |
セラミド1 | 水分保持の働きがあり、外部の刺激を防ぐバリア機能を持っている |
セラミド2 | 皮膚の保湿力が強い |
セラミド3 | 水分を保持し、シワを抑制し、減少させる |
セラミド4 | 角質の脂質バリア層を作り、保持する |
セラミド5 | 角質の脂質バリア層を作り、保持する |
セラミド6 | セラミド3と同じ働きをする他に、正常な肌のターンオーバーを促す |
セラミド6Ⅱ |
セラミド3と同じ働きをする他に、正常な肌のターンオーバーを促す |
セラミド7 | 細胞の増殖分化をコントロールし、皮膚にある菌のバランスを整える |
セラミド8 | |
セラミド9 | |
セラミド10 |
セラミドはずっと7種類であると思われていましたが、近年、ようやく11種類であることがわかってきました。そのため、8~10に関しては詳細はまだわかっていません。(学術的な発表がないということです)上記は俗にいう教科書通りのものですが、現実は複合的に作用していると考えられます。
一般的に言われるのは、アトピーはセラミド1が極端に少ない、セラミド3、セラミド6は年齢と共に極端に減るといわれています。