ヒト型セラミドの定義として、
立体異性体がD体でありトランス体である必要があります。
DL表記法とは、Dが通常の構造に対し、
鏡に映した状態の構造になっているものをL体という。
幾何異性体として、シス型、トランス型があり、
シス型は非ヒト型となります。
シスが「一緒」という意味。
トランスは「逆」という意味
例えば、こんな感じ。
これらの非ヒト型セラミドを排除するが、
不斉合成技術です。
これらの異性体は化学反応や物性は
ほとんど差がないにも関わらず、
生体内では作用が全く異なる場合が
多々あります。
セラミドであれば、右にならえをしているのに、
左にならえをしたセラミドは、輪に入って、
膜構造を作ることができません。
不斉合成技術とは、一方を優勢的に
作り出す技術で、シス型ならそれだけ、
トランス型ならそれだけと、選択的に
作る技術です。
(混ざったものを分別はほぼ不可能)
この処理を行っているヒト型セラミドは、
そうでないものに比べて、効果が高い
傾向があります。
また、それに比例して価格も高くなります。
安価なヒト型セラミドもありますが、
異性体が混在している可能性は否定できません。